私が旅行したのは既述のようにバルセロナ、セビーリャ、マドリードの3つが主である。関心対象が「スペインの地方文化の多様性」であるので、この3つの中核都市を訪れれば、それが肌で感じられると思ったのである。

バルセロナ) 第2の都市(160万人)、東部の中心、地中海に面し、フランスとも近い

セビーリャ) 第4の都市(70万人)、南部の中心、北アフリカ(モロッコ)に近接し、
          イスラム文化の影響が今も残る

マドリード) 最大都市(300万人)、イベリア半島の中央部400年の王都


このような特徴を挙げるだけで、各地の文化の違いがおぼろげながらお分かりいただけると思う。街並みからも雰囲気の違いが感じられよう。

 私の旅はバルセロナから始まった。時間軸に沿ってバルセロナの旅から語り始めるとしよう。

バルセロナ中心部のカタルーニャ広場。
ヒラルダの塔からのセビーリャ市の遠望。
マドリード中心部のスペイン広場。
図1: スペイン全図と地域区分

※ 赤の下線の都市は、著者の訪問した都市を示す。

IntroductionA

スペイン三態

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